【 雑木林のパンやさん】 物語

雑木林のパンやさんは、火曜日と木曜日は14年間、土曜日のみは3年間営業していました。17年間、たくさんのお客様に来ていただき、2008年6月末に閉店しました。

よい年でありますように。

* 金沢の元旦は青空でした。

  その青空を仰ぎ見ながら、能登半島で震災に遭われた人達のことを思い

  手を合わせました。

 

  

 マンションのベランダから写した一枚。

 

 

 

 

 今年の 笑門来福 干支 蛇 は友人の 林隆志氏が描いてくださった絵画です。

彼は パンやのお客様として、来てくださるときは、お客様が人波過ぎたころに

来てくださり、キャラウエイシードを練りこんだ生地にマーマレードが入ったパンが

お気に入りで それを買ってくださり~~

【今日焼いたパンは売り切れました】という看板を掛けると~~

車椅子に座っている監督のマー君を 大きな身体で ヒョイと抱っこして リビングの

椅子に座らせてくれるんです。

  

彼は 一人暮らしだったので来られた時は 昼食を一緒にする事が多かったです。

ある日 共通の友人から連絡があり(林隆志さんが入院中とのこと・・)

夫とマー君も一緒にお見舞いに行き、その日はちょうど旅行から帰国した翌日だったの

で、そんな話をあれこれして~またね。と言いながら(マー君は縁起のいい子だから)

握手をしたら❓ というと 何の躊躇もなく、(おっ そうだなぁ~~)と言い

手を伸ばし^^ 私は、マー君の手を持って握手をしたのです。

お互い 気持ちのいい笑顔で またね! と言い合った その日が最後になりました。

毎年 彼が描いてくださった 笑門来福を見るたびに その時の笑顔を思い出します。

天国の林さんとマー君それから あの人 この人を思っています。

 

 

 元旦のおせち料理 だんだん簡単になっています。

輪島塗のお重箱がお正月らしい景色にしてくれるんです。

 

 

 

 

   ⁂ 月刊誌【地平】2024・7 より

ルポ  七沢潔 連載 第一回

震源地からの伝言

珠洲原発を止めた人々

 

「西日本を救ってくれてありがとう」

「私たちの命を助けてくれてありがとう」

原発を止めてくれてありがとう」

って電話もらったりしたらね、「ああ俺たちはそんなすごいことやったんか」って

思いますわ。あそこに生まれて、つらい思いもありました。

だけどまあ、あらためてよその人から聞いて、ようやく(自分たちが成したことを)

わかるようになりました。

 

 こみ上げてくる感情を抑えるように、その人はつい最近になって、

携帯電話にかかってくる まったく知らない人たちからの伝言について語った言葉です。

その方は 浄土真宗大谷派の僧侶・塚本眞如さん(78)

能登半島の突端、珠洲市の高屋町にある古刹・圓龍寺の住職です。

珠洲市の二つの地区で 関西電力中部電力北陸電力が立地計画していた原子力発電

所をめぐって住民たちが激しい反対運動を繰り広げていたころです。

塚本さんはその運動のリーダー的な存在だったのです。

二十代続く圓龍寺は地区に一つしかないお寺で、原発反対運動の頃は県外から講師を呼

んで勉強会が開かれ、囲炉裏を囲んで夜な夜な村人たちとの議論が続いた。

原発立地計画は三十年近く騒動が続いた末に、

2003年に凍結となった。

電力需要の低迷もあったが、強い反対の民意が影響したといわれる。

ところがその二十年後の今年の元旦、奥能登は最大震度七の地震に襲われた。

あろうことか震源原発が計画された高屋のすぐ裏の山中でした。

そこが、かっては原発立地に適合すると目された場所だったのです。

【もしも原発ができていたら、何が起こっていたか】

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【地平】 2024・9

ルポ 七沢潔

連載 第二回

土地と人の心をめぐる闘い

 

【地平】 2024・10

ルポ 七沢潔

連載 第三回

追い込まれた農家、群がる欲望

 

【地平】 2024・12

ルポ 七沢潔

連載 第4回(最終回)

過去と未来からの警告

 

*この月刊誌『地平』は 興味深い記事満載です。

 

 

* 今年もマー君のことと 読み終えた本の中から抜粋してブログに載せたいと

 おもいます。

 いろいろ 教えてもらいながら ゆっくりとブログを書き綴っていきますので、

 よろしくお願いいたします。