2004年 10月13日 発行の
ペシャワール会報が雑木林のパンやさんヘ届いたその
会報は今まで送って頂き、読み続けてきた 中村哲さんの 文章
の中でも 特に心に残り・・・18年もの長きにわたり
私の机の引き出しに入れてあったのです。
セロ弾きのゴーシュに惹かれるのは こういうことなんだ と
改めて思いを深くしました。
その当時 コピーをしてパンやのお客様にお渡ししていたことを
思い出しました。
18年前を思い出しながら( ^ω^)・・・
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イーハトーブ賞 受賞によせて
わが内なるゴーシュ 愚直さが踏みとどまらせた現地
中村哲
セロ弾きのゴーシュ
まず受賞式に出席できなかったことを深くお詫び申し上げます。
現地アフガニスタンでは未曾有の旱魃が進行し、数百万人が難民化
していると言われています。
この旱魃で数え切れぬ人々が飢餓に直面していました。
実際、多くの人々が私の目前で命を落としました。
しかし、4年前の【アフガン空爆】以後、華々しい【復興支援】の
掛け声にもかかわらず、いたずらに政治情勢や国際支援のみが話題と
なり、人々の本当の困窮はついに国際世論として伝わらなかったのです。
そこで私たちとしては、国民の八割以上が農民であるアフガニスタンで
何とか現地の主食である小麦の植え付け前に、多くの土地を潤そうと、
一年半前から用水路建設に着工、今この挨拶を現場で書いています。
小生が居ないと進まぬことが余りに多く、どうしてもここを離れられません。
おそらく
「日デリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ」
と言う下りをご記憶の方ならば、理解いただけるかと、非礼をば省みず、
書面での受賞の辞を送ります。
小生が特別にこの賞を光栄に思うのには訳があります。
ごめんなさい。この続きは後ほど・・・
今から朝食作りです。