【 雑木林のパンやさん】 物語

雑木林のパンやさんは、火曜日と木曜日は14年間、土曜日のみは3年間営業していました。17年間、たくさんのお客様に来ていただき、2008年6月末に閉店しました。

わが内なるゴーシュ 中村哲   その1

  2004年 10月13日 発行の

 ペシャワール会報が雑木林のパンやさんヘ届いたその

会報は今まで送って頂き、読み続けてきた 中村哲さんの 文章

の中でも 特に心に残り・・・18年もの長きにわたり

私の机の引き出しに入れてあったのです。

セロ弾きのゴーシュに惹かれるのは こういうことなんだ と

改めて思いを深くしました。

その当時 コピーをしてパンやのお客様にお渡ししていたことを

思い出しました。

18年前を思い出しながら( ^ω^)・・・

 

 

 

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  イーハトーブ賞 受賞によせて

わが内なるゴーシュ 愚直さが踏みとどまらせた現地

     中村哲

セロ弾きのゴーシュ

 まず受賞式に出席できなかったことを深くお詫び申し上げます。

現地アフガニスタンでは未曾有の旱魃が進行し、数百万人が難民化

していると言われています。

この旱魃で数え切れぬ人々が飢餓に直面していました。

実際、多くの人々が私の目前で命を落としました。

 しかし、4年前の【アフガン空爆】以後、華々しい【復興支援】の

掛け声にもかかわらず、いたずらに政治情勢や国際支援のみが話題と

なり、人々の本当の困窮はついに国際世論として伝わらなかったのです。

そこで私たちとしては、国民の八割以上が農民であるアフガニスタン

何とか現地の主食である小麦の植え付け前に、多くの土地を潤そうと、

一年半前から用水路建設に着工、今この挨拶を現場で書いています。

小生が居ないと進まぬことが余りに多く、どうしてもここを離れられません。

おそらく

「日デリノトキハナミダヲナガシ

サムサノナツハオロオロアルキ」

と言う下りをご記憶の方ならば、理解いただけるかと、非礼をば省みず、

書面での受賞の辞を送ります。

 小生が特別にこの賞を光栄に思うのには訳があります。

 

 

        ごめんなさい。この続きは後ほど・・・

        今から朝食作りです。