2・14
【弱さ】を【強み】に天畠大輔、著ー突然の障がいをもった僕ができること
のブログにコメントを下さった・・・
はなさんから「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」を読まれたことがありますか?
の問いかけがあり・・・ 「今度読んでみたい」との返事をしました。
ようやく読むことができました。
この本は自閉症の僕 東田直樹さんが書かれています。
はぐくみ塾の鈴木さんとお母さんとの訓練で筆談というコミュニケーション方法を
手に入れました。そして今ではパソコンで原稿も書けるようになりました。・・・と
抜粋して載せたいと思います。
・・・・どうして目を見て話さないのですか?・・・・
僕が見ているものは、人の目ではありません。
「目を見て話しなさい」とずっと言われ続けても、僕はいまだにそれができません。
相手の目を見て話すのが怖くて逃げていたのです。
僕はどこを見ていたのでしょうか。
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僕らが見ているのは、人の声なのです。
声は見えるものではありませんが、僕らは全ての感覚器官を使って話を聞こうと
するのです。
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僕がずっと困っているのは、目を見ていれば相手の話をちゃんと聞いていると、
みんなが思い込んでいることです。
目を見て話すことができるくらいなら、僕の障がいはとっくに治っています。
・・・・色んな物を回しているのはなぜですか?・・・・
自分はくるくる回るのは好きだし、何でもかんでも回しては喜んでいます。
回っているもののどこが楽しいのか、分かりますか?
普通の景色は回転しません。
回転するものはとても刺激的です。
僕たちから言わせると、それは見ているだけでどこまでも続く、永遠の幸せのような
ものです。
見ている間、回転するものは規則正しく動き、何を回してもその様子はかわりません。
変わらないことが心地よいのです。
それが美しいのです。
・・・・手のひらをひらひらさせるのはなぜですか?・・・・
これは、光を気持ち良く目の中に取り込むためです。
僕たちの見ている光は、月の光のようにやわらかく優しいものです。
そのままだと、直線的に光が目の中に飛び込んで来るので、
あまりに光の粒が見え過ぎて、目が痛くなるのです。
でも、光を見ないわけにはいきません。光は、僕たちの涙を消してくれるからです。
光を見ていると、僕たちはとても幸せなのです。たぶん、降り注ぐ光の分子が大好き
なのでしょう。
分子が僕たちを慰めてくれます。それは、理屈では説明できません。
・・・・自閉症の人の楽しみをひとつ教えてくれますか?・・・・
僕らは、みんなに分からない楽しみを持っています。
それは自然と遊ぶことです。
人とかかわることが苦手なのは、相手が自分のことをどう思っているのだろうか
考えすぎてしまうからです。
自然はいつでも僕たちを優しく包んでくれます。
きらきらしたり、さわさわしたり、ぶくぶくしたり、さらさらします。
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・・・・すぐにどこかに行ってしまうのはなぜですか?・・・・
僕の心は、いつも揺れ動いています。
どこに行きたいわけでもないのに、目についた場所に飛んで行きたくなる気持ちを
おさえられません。
周りの人に怒られて自分でも嫌になるのですが、どうやったらやめられるのか
分かりません。
・・・・どうしてこだわるのですか?・・・・
自分がこだわっていることをやると、少しだけ落ち着きます。
こだわりをみんなに注意されたり、やめさせられたりするたび、僕はとても
情けなくなります。こだわりなんてやりたくないのに、やってしまう自分がいやなのです。
もし、人に迷惑をかけるこだわりをやっているのなら、何とかしてすぐにやめさせてください。人に迷惑をかけて一番悩んでいるのは、自閉症の本人自身なのですから。
・・・・おわりに・・・
「このまま障がいが治らなければ、僕は一体どうなるんだろう」
小さい頃の僕は、それが心配でどうしようもありませんでした。
自閉症だと、人として生きていけない、という感じがしていたのです。
みんなのようにできないことが多くて、いつも謝ってばかりの毎日では、
なんの希望もありません。
僕が自閉症の謎を説明することで、僕たちの障がいが、決してわがままや自分勝手
からきているものではないことを、みんなに理解してもらいたいのです。
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⁂ 自閉症のあの子 あの人の ことを 思いながら読みました。
そうだったのか~と 改めて思ったことが 多くありました。
はなさん この本を紹介してくださり ありがとうございました。
知らないことを知ることは理解に繋がります。
そんなことのあれこれが~~~笑顔のキャッチボールになれたらいいですね。
最初に書いたブログに載せてある写真の青年は 金沢大学卒業後
先生になる道を選ばなくて 自閉症の子供たちの施設の職員になりました。
当時は とても驚きました。
【虹の会】のボランティアに来てくださっていた 学生さんは
先生の道を選んだ方。
最初から施設の職員になられた青年 女子大生も多かったのです。
お一人お一人の顔が思い浮かびます。いい出逢いでした。
今は Facebook( ^ω^)・・・で近況報告をしあっています。
その人たちは 人権に配慮された 環境づくりをされています。
施設をひとくくりに してほしくはありません。
このように 私からすれば 志の高い人達が施設の職員になり・・・
今は施設長として・・・大変なこともありながら・・・日々楽しみながら・・・・ チャレンジをしています。
こんな人達が 増えていることと思います。
そんな人たちを 応援していきたいです。
とても 驚いた青年のことも・・・
特別支援学校の教員を中途退職され 今は 【マジシャン ルパン】として
あちこちで 公演されている方もいます。
その方は 虹の会 の クリスマス会で マジックをして下さり みんなを
笑顔にしてくれた学生さんでした。