【 雑木林のパンやさん】 物語

雑木林のパンやさんは、火曜日と木曜日は14年間、土曜日のみは3年間営業していました。17年間、たくさんのお客様に来ていただき、2008年6月末に閉店しました。

岡真理著書【ガザとは何か】

 


 8月3日 のんちさんがブログに 金沢美術工芸大学での岡真理さんの緊急講義を

書いてくださっているので~~

私がブログに載せることをためらっていたのですが・・・

 

岡真理さんの緊急講義の翌日【ガザとは何か】を本屋さんで買い求め 読み終えた今

逡巡していた思いが~~吹っ切れました。

 

 

 

 はじめに

私達が生きるこの同じ地上で今、ジェノサイドが進行している。

にもかかわらず、主流メディアは連日ガザについて報じながら、

その内容は事態の重大さに見合ったものでもなければ、問題の核心を伝えるものでもありません。

ガザの住民の7割を占める「難民」がなぜ、難民となったのか。

16年以上にわたる封鎖のもとでガザの住民たちがどのような生をーそして死をー

強いられてきたのか。

 

問題の構図を正しく理解するための肝心要の部分について、主流メディアは沈黙を続けている。

そんな中 京都市民有志の方々が岡真理さんを講師に、ガザに関する緊急学習会を企画

(昨年10月20日 京都大学

時を同じくして、10月16日のイスラエル大使館前での抗議行動に参加した早稲田大学

ほかの学生さんたちも緊急セミナーを企画 講演する機会を作ってくださったとのこと

講演はいずれもオンラインで同時中継され、その後、直ちにネットで公開。

        大和書房の編集者、出来幸介さんから

この二つの講演内容を書籍化し緊急出版したい皆連絡を受けたのは

早稲田講演の3日後のことだったようです。

年内の出版を目指し、それからわずか40日という異例の短期間で本書が制作されました。

                      2023年12月31日  第一刷発行

                      2024年6月25日   第五刷発行

 

このような形で講演が書籍化され

より多くの方々に ガザの悲劇の根源にある真実を知ってもらうこと それが

現時点で6000人以上ものガザの子供たちー

封鎖下のガザで生まれ、封鎖下のガザしか知らずに逝った子供たち~~の

命の代償としていることに、むしろやるせない思いが募ります。

                         と記してあります。

 

本文は

第一部 ガザとは何か

第二部 ガザ、人間の恥としての

    質疑応答

    もっと知るためのガイド

が書かれありますが・・・私には 要約すらできません。

この本を手にとって読んでもらいたいです。

 

岡真理さんの講演を聞きに来られていた 京都在住の二人のパレスチナ人の方の

お話が載っていたので、そのスピーチを要約します。

 

ヨルダン川西岸地区出身・ジョマーナさんのスピーチ

 パレスチナ人に対する占領、民族浄化、抑圧が75年間も続いているというのに、

悲しいことに私たちはいまだに、世界の前に立って、自分たちが犠牲者であり、

テロリストではないということを、

他国を侵略しているわけではないことを、

世界を脅かす存在では決してないことを、

証明しなければならない。

そのことに 胸がつぶれる思いです。

こんな疑いようのない事実が、世界の何百万、何十億という人々にまだ認識されていな

いのです。

岡真理先生が、そのことを紹介し、世界に真実を伝えようとしてくれていることに感謝

します。

10年前に日本に来る前はヨルダン川西岸に住んでいました。

生まれた時からずっと軍事占領下で生きてきました。毎日、大学や祖父の家に行く途中

兵士たちにこのようにされていました(銃口を突き付けられるポーズ)。

これが軍事占領下で生きるということです。

自由を求める すべてのパレスチナ人がイスラエルの標的なのです。

私たちは 何かができるはずです。

 

ネルソン・マンデラは【パレスチナ人の自由なくして 私たちの自由は不完全だ】

と 言いました。

 

私たちは スマホをスクロールして大量虐殺が起こっているのを目にし、ログアウト

して 黙ったままでいるというようなことを自分に許してはいけないのです。

そんなことを許したら ヒューマニティの死です。

心のヒューマニティを失ってしまいます。

 

  もうお一人

ガザ中部出身・アンハールさんのスピーチ

 言葉にしたくてもできないような、この悲しみと不安を手紙にしてきました。

 

パレスチナ人は、長年にわたり、イスラエルによる集団虐殺、強制移動、殺戮、封鎖、

そして、投獄といった経験に苦しめられてきました。

現実が想像を絶していて、この悲劇の大きさを表すに足る言葉がありません。

私は壊れ、引き裂かれた心で、人間に、あなたたちの心の中の良心に、この殺戮と

流血を止め、ガザに水と食べ物と薬を入れることを許してくれるよう訴えます。

 

イスラエルは私たちの口を封じています。

彼らは私たちがどこにいようと、私たちを包囲しています。

なぜなら、彼らは誰にも真実を知ってほしくないからです。

自分たちがやってきた犯罪の醜さを知っているからです。

私たちがFacebookで彼らの罪をあばく投稿をすると、彼らはそのページや投稿を

削除してしまいます。

彼らはガザに外国の報道機関が入るのも妨げています。

彼らは私たちが世界に発信できないように、インターネットを遮断します。

今や 現地の報道機関でさえ事実を伝えられないのです。

 

   何度も繰り返されてきた

今、ガザで起きていることは、ジェノサイド以外の何物でもありません。

ガザとは何でしようか。

イスラエルによる、完全封鎖されたガザに対する大規模な軍事攻撃は、今回が初めて

ではありません。これまで何度も、繰り返されてきました。

 

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                                                          岡真理さんの著書【ガザとは何か】を読み終えた時

                知らないことが~~なんと多かったことか~~

                知ろうと思わなかった 自身がいました。

                本を読んだからといって、解ったとはとても

                言えません。

                入り口に立つことが・・・できました。

                入り口に立つことができて良かったです。