【 雑木林のパンやさん】 物語

雑木林のパンやさんは、火曜日と木曜日は14年間、土曜日のみは3年間営業していました。17年間、たくさんのお客様に来ていただき、2008年6月末に閉店しました。

28年前に出会った5年2組の生徒さんからの手紙を  読み終えて・・・  【思い出】

*28年前に30人の生徒さんから頂いた手紙は、心に響き温かくなりました。

正直忘れていた事が多く、読みながら思い出すことのなんと多かったことでしょう。

*  *  *  *  *   

⁂何人もの子供達が書いてくれた中から・・・

 *ビデオを見て、守さんはニコニコしていたから、お客さんも喜んでいるんだなー

 *ビデオを見ていると、本当に、すごく楽しそうな感じで、こっちまで楽しくしてく

  れそうですね。

 *守さんは、重いしょうがいをもっているけど、お客さんが来たら、心と心で話をし

  ているような気がしました。

 *パンを作るのを楽しそうに、すんだ目で見ているので、すごいなーと思いました。

 *章子さんがパンを作っている時のマー君の顔 すごく輝いていました。うれしそう

  楽しそう( ^ω^)・・・

 *ビデオの画面に映ったマー君は本当に、心が輝いていたよ・・・

  私だって、こんなすてきなお店をやりたいナ( ^ω^)・・・

 *開店前ににきて、お話しタイムとっても楽しそう・・・

 *章子さんはマー君がいてくれると心強いのじぁ ありませんか?

 *私も大きくなったら、パン屋さんを開きたい・・・

 *私も大きくなったら、小さなお店でいいからパン屋さんを開きたい・・・

 *マー君を見たのはスウさんの家でのブナ祭りをしていた時に・・・

   ブナ祭りの時、マー君は、細川さんのお話の時、とても喜んでいました。

 *守君は顔などが、明るくてよかったです。

 *エイズの勉強とつなげてみんなで深めています。

 *ビデオを見て、雑木林のパンやさんへ早く行ってみたい

  そして、守さん心でお話しましょう・・・と

*  *  *  *  * 

*スウさんの家で、ブナ祭りが、行われたその日に、私達家族も参加していました。

 その日の様子を生徒さんが、見ていたのですね手紙にそのことも書いてありました。

 その目線の なんと優しいこと( ^ω^)・・・

 そして、テレビのニュースで放映されたビデオを見たのと重なり合ったことが、 

 素直で温かい目線で書いてくれた 手紙になったのだと 今思っています。

 そのテレビ局のスタッフは、朝早くから雑木林のパンやさんへ来られ

 ずーっとカメラを廻していました。

 マー君は、いつものようにありのまま・・・自然体です。

 私はといえば、常日頃マー君から教えてもらっているように、ありのままで、    

 パン作りに集中できたのは、それもまた赤井マジックかもしれません。

 ながーい時間をかけて、撮って下さったその映像はみんなの優しさが、

 伝わってきました。

 私は当初 撮影は気が進まなかったのですが、その日の夕方、ニュースを見て

 マー君の表情が豊かで 温かい雰囲気が映し出されていて、【良かった】と

 いう思いに,変わっていました。 雑木林のパンやさんの映像を撮りたいと言って

 くださり、編集に関わって下さったのは、

 石川テレビのディレクター赤井朱美さんです。

 ドキュメンタリー番組を何本も制作され そのほとんどの作品は大きな賞を受賞

 されています。

 そんな質の高い 映像をみた5年2組の生徒さんからの手紙は、やっぱり、理屈では

 なく、心に沁みるものがあったのだと、いま改めて思っています。