【 雑木林のパンやさん】 物語

雑木林のパンやさんは、火曜日と木曜日は14年間、土曜日のみは3年間営業していました。17年間、たくさんのお客様に来ていただき、2008年6月末に閉店しました。

むずかしいことを・・・やさしく

 ⁂ やさしいことを・・・深く 書かれた本を紹介します。

* わたしとあなたの けんぽうBook

* たいわ けんぽうBooK       この2冊の著者は水野スウさん

 

 

 

 私がこの本 2冊と出会ったのは 以前住んでいた能美市「旧辰口町

から 金沢に引っ越しをして間もないころです。

 

その頃は 義母が 体調が悪くなり 毎日のように病院に通っていた時です。

マー君は 毎週 金曜日の午後 から 日曜日の午後まで外泊で帰ってきていたので

それはそれで愉しい時間でしたが・・・全介助の息子なので・・・お世話をする事が多

く 一週間が あっという間に過ぎて行きました。

そんな時に 暇を見つけて読んだ本なので 付箋はしてありましたが・・・

正直 心に届いていなかったのです。

 

 この本2冊はどうしても紹介したいと思っていたのですが・・・

心に残っていないことは書けません。

もう一度読み直しました。

憲法という難しい世界を

むずかしいことを・・・やさしく

やさしいことを・・・・ふかく

まじめに・・・書いてありました。

一気に読むことは しないで ゆっくり ゆっくり読むことにしたのです。

付箋が どっと増えました。

 

いっぱい伝えたいのですが それは無理です。

 

私が 伝えたいと思ったことを載せます。

 

 

 ⁂ 先ずは 【わたしとあなたの けんぽうBooK】から

 

    憲法13条

すべての国民は、個人として尊重される。

生命、自由及び幸福追及に対する国民の権利については、

公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、

最大の尊重を必要とする。

 

  この13条を 万依ちゃんの解釈でこんなふうに思い 読み解いてくれたのです。

【ほめ言葉のシャワー】で一番伝えたかったこと、それは自分も、相手も、かけがえ

のないとても大切な存在なんだよ、って気づくこと。でも実はこれ、憲法13条にすでに

書いてあることだったんです。

 

 続けて万依ちゃんは 13条の条文をやさしい日本語訳にしてくれました。

わたしは ほかの誰ともとりかえがきかない

わたしは しあわせをおいもとめていい

わたしは わたしを大切と思っていい

あなたも あなたを大切と思っていい

その大切さは 行ったり来たり

でないと 平和は成り立たない

       13条ってなんてすてきだろう~

                        23ページより

 

【みるく世「ゆ」がやゆら】

 無関心から「無」がとれるって、すごいことです。

知りはじめると、ひとはかわっていきます。かわんない人もいるよ、って言われそうだ

けども、きっとそういう人は本当には、学んでいないのだ。

【学んだことの証しは、ただ一つ。何かがかわること】。ずっと昔に聞いて、今も折々

に想いだす 教育哲学者の林竹二さんのこの言葉は、私の希望のともしびです。

 

                         144ページより

 

  ⁂ 次は 【たいわ けんぽう  BooK】から

  56ページ

      【第 12条】

この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、

これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであって

常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負う。

 

 不断の努力―って言葉としては昔から知っていた気がするけど、そうだったか。

とリアルに気づいたのは、娘が13条を発見した後です。

13条が身近になったものだから、その一つ手前はなんだっけ、と気軽に12条を読んでみて、ガーン、ショックでした。

憲法の条文は、権力という特別な力を持つ人たちにほぼむけられているけど、

この12条の矢印は、この憲法ができた時からずっとわたしたちに向かっている。

にもかかわらず、私は平和憲法があることにあぐらをかいて、私のすべき不断の努力の

「12条する」を長いことさぼっていたな。そう気づいた時、戦後、不断に12条してきて

くれた たくさんの人たちに、すごく申し訳ない気持ちでいっぱいになったのです。

 

 

  126ページには・・・

 2015年、軍事に転用できる研究をする企業や大学に国が助成金を出す制度

「安全保障技術研究推進制度」が新たにはじまりました。

15年度の3億円、 16年度の6億円から、17年度には一気に110億円「スタートした

年の36倍」に予算が はねあがっています。~~~

これまで 軍事研究に自制的だった学術会にも、苦い誘惑が ぐいぐいと迫っています

 こうして いろんな場面で見てみると、戦力を持たない、とする9条は、これまで

文字通り、一定の「箍」たが」 として機能していたことを感じます。たとえそれが

名ばかりの、ボロボロの壊れそうなタガであったとしても。

自衛隊憲法に正式に書き込むことで、私たち国民がそのタガを取り払った時、強大な

力を持つその実力組織とそれを利用する権力者を、誰がコントロールできるのだろう。

私達の生活は本当にかわらないだろうか。私には、とてもそうは思えません。

 

 

  204ページ  205ページ  206ページ から抜粋して・・・

2016ねん、コスタリカは地球幸福度ランキングで、

140か国中の第1位に。

 軍隊を持たない国になろう、自然と生きる国になろう、そう大胆に決めたコスタリカの人たちは、そのために自分がどう生きるか、というふだんの努力をし続けて、今の

コスタリカをつくってきました。

 その一方で、9条による大胆な平和を本物にするための努力を、私たちはこれまで惜

しまずにしてきたかな。 広島、長崎、そして福島。

ヒバクを体験してきた日本は、核の問題とちゃんと向き合ってきたといえるのかな。

今、私たちは これまでで 一番大きな岐路に立っている。どちらの方向へ進んでいき

たいのか 問われているのは、ほかの誰でもない、私たちです。

 

   追加です 230ページ

世界を変えるためじゃなくて

世界によって あなたがかえられない

ようにするためだよ。

 そんな風なことを昔、ガンジーさんが言ったのです。

この言葉、本当に私は何度も嚙みしめます。

 

 

 憲法を考える この2冊の著書が

第24回平和・協同ジャーナリスト基金賞の荒井なみ子賞に選ばれたのを

2018年 12月 21日の新聞で知りました。

⁂ 簡単な紹介でした。 いつか手にとって読んでもらいたい本です。

 



  ⁂ 我が家の本棚にある 憲法の本も紹介します。

 



 

 

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